恵まれた時代
祖母が父を生んだ時の話をしてくれました。戦後間もない頃で電話や産婦人科もなかったそうで、陣痛だと知らずトイレでイキみ危なくボットン便所に産み落とすところだったとか、夜中に曾祖父母が徒歩でお産婆さんを呼びに行ったとか、おむつは配給だったとか、聞きどころ満載。父の母子手帳には予防接種の記録も何も書かれていないけれど、祖母は大事にとってありました。検診自体、超音波なんてものはなく、妊婦さんのおなか周りを測ったりといった程度だったそうです。
私はマレーシアしかもボルネオ島の田舎町で出産予定です。出産準備では、質の良いものが売ってなかったり、日本のいまどきの妊婦さん達が愛用しているような便利グッズなんてものは存在しなかったりと、いろいろ不便だと思うこともあります。たとえば授乳クッション、エルゴの抱っこひも。車のチャイルドシートも今のところ見つかりません。病院だって東京の病院ほど充実していないでしょう。(東京の病院での出産を経験していないので確かではありませんが。)
それでも、祖母の時とは比べ物にならない。恵まれた時代に生まれ、恵まれた時代に出産するということを感謝しないといけません。
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