公立校2021年前期終了

マレーシアの公立校は今日で前期が終了しました。(マレーシアの学年は1月開始12月終了です)

コロナのせいで、うちの小学校は前期の登校日数は約15日のみ。うちはそれでもマシな方で、クラスの半分以上は心配で登校しなかったため登校0日です。

ああ哀しいかな、オンライン授業が日常になってしまいました。お友達と次に会えるのはいつだろうか。

ただ、オンライン授業も悪いことばかりじゃないなと最近は前向きに考えられるようになってきました。

学校に行かない分、子供たちの自由時間が増えました。オンラインクラスは毎日正午までには終わり、例え宿題が出たとしても午後の早い時間で片付くので、それ以降は自由時間です。学校に行っていると帰宅時で既に午後1時、その後シャワーからの昼ご飯、それから宿題なので、宿題が終わるのは午後3時とか。うちはその後テニスがあるので、ほとんど遊び時間がない日もあるんです。

オンラインクラスの最近は自由を謳歌していますね。子供たちが伸び伸びと過ごしている姿を見るのは悪くない。長男は図画工作が好きなので、一人で何か作っているときが多いです。写真は数日前に一人でインターネットで調べて書いていた太陽系の図。紙を貼り付けるのをもう少し丁寧にやってほしかったとか、ここまでやったなら綺麗に色づけとかしてほしかったとか、いろいろ言いたいことは尽きないが、そこはグッとこらえて、興味あることを自主的に学ぶ姿勢を評価してあげよう。

次男は以前に教えたプログラミングにはまっていて、毎日一人で遊んでいます。コンピューターゲームはやらせる気はないけど、プログラミングを遊び感覚で小一時間やるくらいはいいかなと思っています。

あとは、テニスに費やせる時間も増えました。登校しなければいけない時は朝5時半起きなので、前日はのんびりできず、テニスは夕方5時半には切り上げなければいけませんが、学校がない最近は6時過ぎまでテニスをやって帰ってきます。

もちろん学校に行くことも大事だけど、こうやって時間を有効活用できるなら、それはそれで悪くはないと思う今日この頃。

勉強面でも、オンライン授業になってよかったことがあります。それは、子供の理解状況を親がきちんと把握できること。学校で書いてくるノートやワークブックを見る限りでは理解できているようでも、それは先生が書かせていることをコピーしているだけのことが多く、本当は理解していない!ということが判明。そもそも先生が間違って教えてるとか結構あるんですね〜。えっ小学低学年レベルで?って嘘みたいな話ですがこれホント。科目によって先生のレベル本当に低い。あと、うちの子供たちは公立の中華学校に通っているんですが、進度がものすごく早い!!特に算数と理科。中国語に割かれる時間が多いので他の科目は早足になってしまうんですね。ビックリ過ぎて腰抜けます。例えば小3の長男の今週の授業は分数のたし算と引き算。先週約分を習っていたと思ったら、今週のたった1時間半の授業で、同分母の分数のたし算と引き算、さらに通分して異分母の分数のたし算引き算まで一気に進みました。この 1時間半の授業だけで、 異分母の分数のたし算引き算 まできちんと理解できている子がいるなら、その子は本当に頭がいいと思う。ちなみに、これ日本の学校だと4年生か5年生の範囲だと思う。

油断しているとあっという間に授業についていけなくなるマレーシアの中華学校。去年の3月からコロナで休校が増えたのを機に子供たちの勉強を私が監督する時間が増えたので、理解不足の部分を補講したり、算数を先取りして毎日教えたりしてきました。ほとんどの教科で危なっかしかった小3長男ですが、最近はどの教科もいい線いってるなと思います(マレー語以外)。次男はまだ1年生なので、算数の先取り以外は中国語の読み書きをきちんと教えるようにしています。

あんまり記憶にないのですが、うちの学校は前期は成績表が出ない。ような気がする。先生たちは成績つけているんだろうけど、保護者に通知はない。ので、うちの子供たちの前期の評価はわかりません。

ちなみに算数の自宅学習ですが、インターネットで見つけた練習プリントを毎日2-3枚づつですが、毎日地道に続けてきました。これは続けてきて本当に良かったと思っています。

現在の進捗は、

小3長男: 異分母の分数のたし算引き算(約分・通分・帯分数仮分数を含む)まで済。分数の掛け算割り算はまだ。小数は足し算引き算まで済。現在、小数×整数、小数÷整数。

小1次男:3桁のたし算、引き算まで済。現在は2桁×2桁の掛け算筆算。割り算は九九の範囲の割り算(余りあり)まで済。筆算はまだ。

多分日本のカリキュラム通りだと1-2年先取りになるんだと思いますが、こちらの学校だと結構ギリギリの先取りっぽくていつも焦る。毎日のプリントをインターネットで探して、準備するのは正直結構面倒。でも、これをやらないと週に1.5時間のオンライン授業だけでは絶対理解できないので、これからも頑張ろうと思います。

もう一つ、子供たちが今年すごく頑張っているのが読書。去年まで読書嫌いだった長男が、目覚めましたね。きっかけは学校の読書ノート。これ、日本の文科省にあたる教育省が勝手に義務付けてやらせているもので現場の先生たちはあまりやる気ない。先生が勝手に選んだ本をろくすっぽ読みもせずに先生が言うとおりにあらすじや要点を書き写すだけという、明らかにやっつけ仕事になっている。が、うちの長男は、自宅学習中に好きな本を読み読書ノートに記録をつけることで、自分は何冊も読んだと実感できるのが良いらしく、すごく張り切って読んでいます。英語だったら300ページ以上の本でも楽しんで読める。中国語もマレー語も結構ちゃんと読めていますね。この読書ノートは、中国語、マレー語、英語で年間各14冊ずつ読むのが義務。それ以上は各生徒のやる気次第なんですが、うちの長男は既に計36冊読みました。次男も彼なりのペースで自主的に頑張っています。次男でも読めるレベルの中国語の本を探すのが結構大変です。でも、読書はメリットばかりですから、このまま楽しみながら続けてもらいたい。

こんな感じで、コロナ禍の2021年前期。それなりに実りが多かったように感じます。本当は学校に行かせてあげたい。しかし現実的にいけない今、家庭でできる限りのサポートを続けていくしかありません。

4件のコメント

  1. かな

    サポート、というよりももはや家庭教師だね。
    2人は最高の家庭教師を得た!!

    教員のレベル様々なのは、日本も同じだよ。残念だけど…

  2. smilingtweety

    うちの中華学校は、少なくとも低学年は担任が中国語の主要三科目(中国語、算数、理科)と美術保体音楽道徳まで教えて、マレー語はマレー語専科、英語は英語専科の教師が付く感じなんだけど、専科だからって得意な先生とは限らないということが今年判明してね。教え方が下手とか別に仕方ないと思う。が、間違ったことを教えられるとさすがに指摘せざるを得ないのよね。何回も英語の間違いを指摘してるうちに、その先生は校長に注意を受けたらしく、私に個人的に泣き言をメールしてきてね……私は本当は英語の教師じゃないのに無理矢理やらされているので許してくださいみたいな…。そんなこと私に言わないでくださいって返事したけど。
    今日マレーシアは新規感染者9000人超えたよ。人口あたりの感染者はインドより酷いってもう死にそうだよね。今年いっぱい学校行けなさそうだな〜と思ってる。

    • かな

      間違いを子どもに教えちゃうのはさすがにね…。そして、泣き言言われてもね…。無理矢理でもお仕事ならしっかりやっていただきたいね。今年頑張ってもらいましょう。笑

      感染者、ものすごく増えてるのね。
      オリンピックなんて本当にやるの?と思うのに、そんな中都内の子どもたちは全員授業で観戦しに行くことが組み込まれたままになってるよ。バスじゃなくて電車で…。なんか、もうめちゃくちゃだよ、と正直思ってる。

      学校再開できないのはとても悲しいね。悲しいけど、びっくりするくらいにやっぱり密だし、子どもたちは何度注意しても手を繋いだり抱きついたりしちゃうよ。抱きついてきた子を抱きついてはダメ!と、厳しく注意はわたしにはできないし。そう考えると、感染者数からしたら納得で、おうち時間を上手に楽しめているのだから、今できる最高だと思う!!

      とにかくワクチンみんなが摂取して、それがちゃんと効果あって、平穏な日々が戻ることを祈ろう!

  3. smilingtweety

    マレーシアは学校の先生(多分幼保も含む)は医療従事者と同じ扱いで、優先接種でほぼ大半は摂取終わったと思う。日本はどうなのかな?

    こっちは休み時間っていう休み時間はもともと1日1回しかなく、それも軽食を食べる時間として使われるから、基本ずっと着席、先生がずっと一緒にいて目を光らせていて、抱きついちゃうとか触っちゃうとかはあんまりないらしい。まあ、今年はクラスの半分未満しか来ない毎日だったから、問題児みたいなのは来なかったんだと思うけどね。

    もうオリンピックは本当に困るよね。でもこのまま強行するんだろうね…なんとなく。一般人ばかり真面目に自粛して、割を食って、馬鹿みたいだよね。選手が悪いわけじゃないけど、こんな状況で開催されたって私は誰も応援しないと思う。

コメントを残す