子供たちのお友達を招待

サラワク州のBintuluという町から、州都クチンへの引っ越しを目前に控えた先週末、初めて子供たちのお友達を我が家へ招待しました。

今年はコロナの影響で3月から4月にかけてのたったの2週間しか登校することができず、しかも小3長男の親友R君は途中で利き腕を怪我して学校での筆記に支障があったため通学5日目から自宅学習でした。長男とR君が会えたのは1年間で4日間だけ…すごく寂しい。

このまま顔を見ずにお別れというのは悲しすぎるということで我が家でのバーベキューに招待することにしました。

我が家の小1次男とR君の弟も全くの偶然で同じクラス。R君が登校していた4日間は兄弟2組仲良く校門まで下校していたのでした。

そしてR君にはもう1人弟がいて、彼は4歳。うちの末娘2歳半よりは少し年上ですが、この二人も仲良く遊べそう。

誘ってはみたものの、断られる可能性はありました。実はR君のお祖父さんが今年8月コロナで亡くなられていたからです。詳しいことは知りませんが、R君がオンラインクラスで訃報を公表した際には、先生も絶句…。クアラルンプールにいらっしゃったお祖父さんにご家族は最期まで会うことができず、当時州間移動が禁止されていたためお葬式にも参列できなかったそうです。

そういう事情があったので、コロナ感染を懸念して3人の子供たちはそれ以来、一切の外出をしていなかったそうです。そりゃ、うちのバーベキューになんぞ来ないでしょうね…

と思っていたのですが、まさかのYes回答!

長男大喜びでした。

うちに来ても末っ子君以外はほぼずっとマスクを外さずに過ごしていました(食事中を除く)。そりゃ、家族がコロナでなくなっていたら、そうなりますよね。

コロナの影は払しょくできなかったものの、子供たちはみんな本当に楽しそうに過ごしていたのが印象的でした。我が家のおもちゃで大はしゃぎして、バーベキューもたくさん食べてくれました。冷蔵庫を勝手に開けて、ヨーグルトとかジュースとかセルフサービスしてる3兄弟。うちの子たちは、そういう感じではないので、逞しいなーと感心してしまいました。

うちの長男は本当にシャイで人見知りっ子なので、小学校に入学した際にお友達ができるのか親はひどく心配したものです。人懐こいR君は彼の救世主でした。席が隣だったR君が入学2日目に積極的に話しかけてくれてお友達になり、R君を介して少しずつお友達が増えていったそうです。当時のR君は相当な問題児で、教室を脱走したり、お友達に暴力をふるったりして、毎日のように先生からお母さんに電話がかかってくるという状況だったのですが、なぜか我が家の長男には本当に優しかったそうです。(長男から借りた文房具を連日紛失するという問題はあったが、故意ではない)

去年までの担任のコメントは、「Rはすごくうるさい、XX(←我が家の長男)はカタツムリのように静か。何故この2人が親友なのかわからない」でした。

2年生の3月からコロナのためオンラインクラスが主流になりましたが、ここでもR君の毎日の挨拶が「先生おはようございます。XX(←長男の名前)おはよう」「先生さようなら、XXバイバイ」という定型文となっていて、笑わせてもらいました。(他のクラスメートには特にあいさつしない。嫌いなわけではない)。おかげでうちの長男も次第にきちんと挨拶するようになりました。先生とR君にだけ!

R君のおかげで楽しい3年間だったというのは間違いないと思います。長男の中国語上達もR君なしでは成しえなかったことでしょう。

クチンに引っ越すのは正直とても楽しみですが、R君と離れ離れになってしまうのだけが本当に切ない。といってもうちの学校は小3終了後にクラス替えなので、どちらにしてもばらばらになってしまうんですけどね。

人生というのは出会いと別れの繰り返し…というのはわかっているんですけど、いつかR君と長男が再会する機会があることを願ってやみません。

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