テニス国別対抗戦を応援

先日、国際テニス連盟(ITF)による14歳以下国別対抗戦のアジア・オセアニア最終予選が、我が家のあるクチンにて開催されました。第1週は女子のトーナメントで参加16ヶ国のうち上位3ヶ国のみが進める世界戦をかけての戦い、第2週は男子で16ヶ国上位4ヶ国が世界戦に進出できるというものです。

マレーシア女子チームには普段我が子が参加する全国ツアーで知り合った子が選ばれており、日本男子チームとは先月偶然知り合いになっていたので、応援ついでに少し力になれることがあればと思って勝手にサポートさせていただきました。

私のサポートがなくても、各国コーチやキャプテンが適切に選手を率いて問題なくトーナメントを戦いきることができるのはわかっています。それでも、余計なお世話と思われてでも、あえてサポートしたかったのには理由があります。

我が家はボルネオ島に住んでいるので、マレー半島側の都市にトーナメント遠征に行くと、基本的に自家用車での移動ができません。トーナメントは4-5日かかるので、毎回約1週間レンタカーすると大変な額になります。クチンから各都市までは飛行機とバス・タクシーなどを使って移動し、現地でのホテルと会場の往復や食料の買い出しなどはタクシーに依存せざる得ません。場所によってはなかなかタクシーが捕まらず大変な苦労をしたことがあります。最近は、トーナメントでのお友達が増え、自家用車でトーナメントまで来たマレー半島在住のお友達が乗せてくれることが増え、本当に感謝しています。

そういう経験があるので、逆の立場になった時には、私が交通手段に苦労する人たちの力になりたいと思うのです。

トーナメントの初日にマレーシア女子チームのコーチから、「ホテル隣接のスーパーに行ったけど、バナナが売っていなかった」と言われたので、その日から2週間マレーシア女子チームと日本男子チームに毎日バナナを買って差し入れしました。その他にも、勝っても負けてもみんなが元気で笑顔でトーナメントを終えてほしいという思いでちょこちょことサポートさせていただきました。

マレーシア女子チームは残念ながら世界戦進出はかないませんでした。日本男子チームは見事にアジア・オセアニア地区で優勝を果たし8月の世界戦進出を決めました。おめでとうございます。

日本男子チームが優勝を決めた時、チーム内でひとまず喜んだあと、すぐに私に「ありがとうございました」と言いに来てくれました。私の方こそ、素晴らしいチームにお会いできて光栄でした。勝手に応援してただけなのに、試合直後にわざわざお礼を言いに来てくれて、申し訳ないくらいです。感無量でした。

女子の最終日マレーシア女子チームの試合が終了した時、ちょうどよい時間にホテルに向かうバスがなかったので、私が選手団をホテルまで送り届けました。その時、コーチに「なぜそんなに色々サポートしてくれるのですか?」と聞かれました。「いつも息子たちの全国ジュニアツアーに行くと、車がなくて毎回とても苦労する。お友達の親御さんが車に乗せてくれたり、飲み物を買ってきてくれたりすると本当に助かる。だから、今回は私が助ける番だと思っています」と答えました。コーチには「とても親切な人に出会えた。ありがとう。」とすごく感謝されました。

若い選手たちがこの大会を振り返った時に「そういえばクチンでやたらとサポートしてくれたおばちゃんがいたな。自分もそういう立場になったらサポートしよう」という風に親切のバトンがつながってくれればいいなと願っています。

うちの子供たちも私が毎日バナナを買いに行っていた理由を知っています。トーナメント遠征中に受ける親切にいつも感謝して、自分が手助けできる立場になった時にぜひとも実践してもらいたいです。

日本チーム優勝を報じる新聞です。👇

1件のコメント

  1. かな

    ふっきぃすてき!

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