9月テニストーナメント結果

9月は大きなトーナメントが2つあり、2つともまずまずの結果を得ることができました。

一つ目は、テニスマレーシアの全国ツアー第6戦。今回は初めてトレンガヌに行きました。

トレンガヌはちょっと不便な位置にあり、首都圏から陸続きなので車で行けなくもないが長時間のドライブが必要。首都クアラルンプールから車で5時間強の運転だそうです。空港があるので、飛行機で行けなくもないが、飛行機で行くと現地での足がないのがネック。ということで、マレー半島に住んでいる人たちは大半は車で来ていました。南端ジョホールバルからの知り合いは、数回休憩をはさんで片道10時間の運転だったそうです。逆に北マレーシアのペナン州やケダ州からは運転をあきらめて、クアラルンプールで飛行機を乗り継いできた知り合いもチラホラ。我が家はボルネオ島にあるので、日本の沖縄県民が本州に車で行けないのと同様で、最初から空路しか選択肢がない。クチンからクアラルンプール乗り継ぎ(最短3時間の乗り継ぎ時間)で片道約6時間の旅。やっぱり疲れた。

「トレンガヌにトーナメントに行く」と言っただけで、マレーシア人にさえ「大丈夫?」などと本気で心配されるトレンガヌ遠征。まず、かなり保守的なイスラム教州であることが理由に挙げられます。旅行者が肌を露出して町中を歩いていると、外国人旅行客でも警察に連れていかれたことがあったりするそうです。私も今回は用心して、常に長ズボンをはき、トップスもノースリーブは避け、町中では長袖パーカーを羽織って行動しました。地元民っぽい女性が半袖Tシャツと短パンだけで歩いている姿も見かけましたので、そこまで気を使わなくてもいいのかもしれませんが、旅先でのアクシデントはできる限り避けたいので、なるべく長袖長ズボンで過ごしました。さすがにテニスコートではみんな半袖姿でオッケーでした。

宗教的な問題以外にも「食べ物が大抵辛い」とか「英語はもちろん普通のマレー語でも通じない」などと言われていたので不安があったのは事実ですが、行ってみないことには何もわからない。テニストーナメントに行くよりも僻地にバックパック旅行に行くようなアドベンチャー感覚でいれば意外に楽しかったです。食べ物は注文時に「tidak mau pedas (辛くしないで)」のコメントを徹底し、会話は相手が何言ってるのかわからなくても笑顔で「うん」とか「あー」とかはぐらかし早めにマレー語で話題を変えるなどとしていたら、80%理解できなくても何とかなりました(笑)。基本的にみんないい人でした。お喋り大好きっぽい。食べ物も辛くしないでくれたら、どれも結構おいしかったです。

トレンガヌはそんな場所なので、トーナメント参加者数は通常に比べてかなり少なく、我が家の息子2人(5年生と3年生)が参加した男子12歳以下の部では今年初めて予選なしで参加者全員が本戦に出場できるという異例の事態!まぁ、それを狙って次男を連れて行ったんですけどね。彼は第5戦では予選3戦目で敗れて本戦に出場できなかったので、今回参加者が少なさそうなので本戦に届くだろうという計算でした。

トーナメント結果は長男がめでたくシングルスで準決勝に進出し銅メダル獲得、ダブルスでは決勝に進出し銀メダル獲得でした!!初めて12歳以下本戦を果たした次男は1回戦で12歳以下をフルセットの末撃破し、2回戦でシードの12歳に敗れたものの、12歳以下のランキングポイントをゲット。ダブルスも2回戦12歳以下のシードペアを相手に善戦しました。まだ3年生ですので、6年生相手に勝ち抜けるとは到底思っていません。初戦を突破できただけでも万々歳でした。

2つ目のトーナメントは教育省主催の通称「学校トーナメント」全国大会。今年はジョホールバル開催でした。

我が家の2人は共に先月の州大会で好成績を残し、サラワク州代表として全国大会に出場しました。この大会は通常のトーナメントと違い、シングルス、ダブルス、混合ダブルスのうち1つしか出場することができません。5年生の長男としては、各州の強者が揃う(大半は6年生)であろうシングルスに出てもメダルを取れる可能性が低いということで、「今年は混合ダブルスで楽しんで来い」と言って送り出しました。3年生の次男は男子ダブルス出場でした。

長男の混合ダブルスは善戦はしたのですが、今年はとにかくドロー運が悪く、予選グループで強豪セランゴール州の同じ組に入ってしまい、セランゴールに続く2位でグループ通過したものの、準々決勝でまたしても強豪のジョホールとぶつかってしまい、ここで撃沈。結果的にはジョホールがチャンピオン、セランゴールが準優勝でしたので、とにかく運がなかったとしか言いようがない。まぁ、もともとメダルは難しいと思っていた今年の全国大会なので、本人結構あっけらかんとしていました。

対する3年生次男の男子ダブルスは、予選グループで大苦戦。4チームの予選グループを次男ペアは1勝2敗という不満足な結果で終え、次男号泣、チームの皆が「準決勝には行けなかった、まだ3年生なので仕方がない」というムードだったところに、まさかの「3チームが1勝2敗で並び、得失ゲーム数でサラワク州がグループ2位で通過」という朗報が入ってきました。負けた2試合、接戦だったのが大きかった!ということで、ラッキー以外の何物でもない準々決勝だったのですが、このドローが素晴らしく良く、なぜこんなチームが準々決勝に進めたのか?みたいなチームが相手で、見事にストーレート勝ちで銅メダル獲得となりました。そして、銅メダル獲得の日は次男の9歳の誕生日でした。自分で自分の誕生日プレゼントをゲット。嬉しい誕生日だったようで親としてはホッとしました。

チーム最年少の次男が奇跡的に銅メダル獲得という結果に終わった全国大会。去年、4年生の長男がこれまたチーム最年少で男子ダブルス銅メダルを取ったのと重なります。この学校トーナメントはシングルスとダブルスで選手が分散させられるのと、予選グループの組み合わせやシード決めで恣意的なことが往々にして見かけられるので、こういう番狂わせの可能性は低くはないのでしょう。今回メダルに届かなかった長男も、そういう理解をしているようなので、あまり落胆しすぎずに、また来年頑張ってほしいと思います。

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