テニスマレーシア全国ツアーで単複二冠

2022年にマレーシアテニス協会の全国ジュニアツアーに参戦して以来ちょうど2年。ようやく長男(今年6年生になる)、念願の全国タイトルです。しかもシングルス、ダブルスの二冠。

去年の12月にもセランゴール州の大会で12歳以下の部二冠でしたが、あの大会は出場選手に偏りがあるので、全国ツアーとは同列ではなく、優勝ランキングポイントも少し少なめです。

今回は正真正銘の全国ツアーでしかも2024年第一戦。第一戦というのは例年参加者がとても多いので、主催のテニス協会はかなり注目しており、そこでの優勝ということはかなり大きい意味を持ちます。

運が良かったのもあります。長男は現時点で12歳以下男子の国内ランキング2位につけているので、まあ優勝してもおかしくはないのですが、ただランキング1位の選手との実力差はかなり大きいです。その1位の選手はとっくに14歳以下の部に挑戦していて、この第一戦も14歳以下の部で参加しました。つまりランキング2位の長男がトップシードとなり、ここで優勝しなくていつ優勝できるのかという状況でした。

トップシードのプレッシャーはかなりあったようです。特に一回戦。めちゃくちゃな試合内容でしたね。私は最初から最後まで頭抱えていました。しかもセンターコートで多くの観衆の前であの情けない試合っぷり。勝つには勝ったんですが、試合後は説教でした。相手が格下だから油断してたとかではなく、緊張で完全に脳みそが固まっていた感じだったので、もう一度、試合の運び方を頭にたたきこんだあと、「2回戦はきちんとやれ」と言いました。

そのあとは、持ち直したようで試合内容には特に文句ありません。だけど準々決勝も準決勝も決勝も、試合前は明らかに緊張していました。

「普段の練習時に弟と試合する時、絶対勝ってやる!って思ってるのがよくわかる。弟と試合するつもりで行け。弟が相手だと思え。」と言って毎日送り出しました。

あと、夫が長男に「もっと声を出せ。いい得点だったらカモンでもなんでも言って自分を鼓舞しろ」とよく言うんですが、長男は次男と違ってそういうことはあまりやりたがらない性格です。ただ、試合中にコーチや親が指示できないテニスにおいては、自分で自分を鼓舞しなければいけないのは確かです。そこで今回私は「叫ばなくていいけど、拳を握ろう、ガッツポーズしよう」と提案しました。これが良かったみたいで、準々決勝以降、競った末にポイントをものにした際、私の方を見て、ガッツポーズをしてくれるようになりました。あのシャイな長男が競争心むき出しな表情で結構大きなガッツポーズを見せてくれて、嬉しかったです。私もその流れに乗って、今大会はあまり叫ばず、ガッツポーズに徹しました。なんとなく母子一体となれた感じが良かったです♪

ダブルスも、去年からパートナーを継続している選手と一緒に念願のタイトルでした。去年初めてパートナー組んでみたときは、「息がぴったり合っていた」とはお世辞にも言えたものではなかったです。去年の前半はどちらかというと彼がいつも長男を引っ張ってくれてました。何回も準々決勝敗退を繰り返しても、辛抱強く長男とパートナーを継続してくれて、さらに彼のご両親がお揃いのシャツを用意してくれたり、試合後ホテルまで車で送ってくれたりと、親子共々良好な関係を気づくことに尽力してくださり、ついに一緒に金メダルを取れたことには感謝しかありません。

第二戦は私ではなく夫が付き添い予定(まだ確定ではない)です。あのガッツポーズを夫にも見せて、戦ってきてほしいと思います。

2024年メダルは個性的なデザイン

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