友、来たる

3週間前の話になってしまいますが、2024年の旧正月がありました。

夫と子供たちは例年通り義実家へ。私は一人で留守番予定でしたが、嬉しいことに日本人の旧友が訪ねてきてくれました。彼女は去年から隣国シンガポールで仕事をしており、週末だけでも我が家のあるKuchingに来ることが可能ということで、今回2泊3日で遊びに来てくれました。

旧正月の数日はいろいろなお店が閉まってしまうので、特に食事について悩みましたが、近年は日本の正月同様、フランチャイズ系の飲食店やスーパーは営業しているのでどうにかなりました。旧正月の間でも営業してそうなお店を事前に知り合いに聞いておいたのはよかったです。基本的にマレー系や原住民系の飲食店は旧正月期間も開いています。

残念だったのは天気。旧正月の時期というのはサラワク州では雨期真っ只中です。どうしてもアウトドア系の観光は難しい。友人がアウトドア希望だったらかなり失望させるところでしたが、今回は博物館に行くことを希望してくれたのが、私としてはかなりラッキーでした。

今回2泊3日でクチン観光した内容は以下の通り

セメンゴ ワイルドライフ リハビリテーションセンター(Semenggoh Wildlife Rehabilitation Center)で半野生のオランウータンを見る:到着早々オランウータン3頭に会えたのはラッキーだったが5分後に大雨でやむなく退散。2年ぶりに行ったら、発券方法が変わっていたり、チケット売り場から先は自家用車で入れなくなっていたりで、ちょっと戸惑いました。

ボルネオ文化博物館 (Borneo Cultures Museum):2022年3月にオープンしたばかりの博物館で私自身今まで行ったことがなかったのですが、ようやく来館できました。イントロダクション的な説明があまりないため、サラワクの文化や歴史の知識が全くない外国人観光客がいきなり訪れてもちょっと理解できない部分が多いんじゃないかなというのが正直な感想。ガイドブックに書かれている「歴史」や「人種」などのページを事前にちょっと読んでおくだけで、理解度がぐっと高くなるかもしれません。

クチン華人歴史博物館:友人が入場した後、私は外で待っていたので、詳細は不明。

クチンウォーターフロント散策:サラワク川に沿って歩くだけでアスタナ(旧宮殿)や州議事堂を見ることができます。以前はサラワク川を渡し船で渡るしかなかったのですが、去年、橋 (Darul Hana Bridge)が完成しました。橋の上から臨む州議事堂はなかなか良いものです。州議事堂横にある巨大な州旗台(現時点で東南アジアで最も高い旗台)も2023年大晦日に公式にお披露目されたばかりのもので、今回初めて見ることができました。

サラワク・カルチュラル・ヴィレッジ:クチンから中心部から45分ほど運転したダマイと呼ばれる地域にあります。サラワク州の各民族の住居が再現されています。が、これも上記ボルネオ文化博物館と同様、説明不足な感が否めません。外国人がツアーガイドなしで訪れてもよくわからないまま終わってしまう可能性大。民族舞踊などを見ることができるカルチャーショーは良かったと思います。

食事に関しては友人は特に好き嫌いがないらしく、サラワクラクサ、クチンコロミー(干捞面)などのサラワク定番料理をはじめ、原住民の料理にも挑戦してくれました。知り合いのお宅にお邪魔して、サテーやルマン(Lemang)、サラワクのケーキも食べてもらえたので、私としては満足です。

住んでいると意外に行かない観光スポットに足を運ぶにはいい機会でした。旧正月期間で開いてないお店が多かったり、あいにくの天気だったりと、100点満点というわけにはいきませんでしたが、子供たちに邪魔されることなく久しぶりに友人とたくさんお喋りできるのは旧正月の時だけなので仕方ないですね。

橋からの風景

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